7月も半ば
梅雨真っ只中、
湿度も上がるところまで上がっているこの頃
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
こんにちはタクティです
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は【お仕事ブログ】です
少し仕事のお話をさせていただきます
私は訪問介護の仕事をしています
利用者さんの自宅へ行き色んな支援をします
生活援助では、掃除、洗濯、調理、買い物など
身体介護では、排泄介助、入浴介助、更衣介助、移乗介助など
利用者さんのカラダの状態や生活環境やニーズに合わせたケアプランが組まれて、
プランに沿って支援をします
私が担当している利用者さんの支援へ行った時のお話

90代の女性、日常生活のほとんどが自立されていますが、脚の筋力が低下されており
自宅内で自立歩行はされているものの、何度か転倒もされており
お一人での外出が困難です
私は週に1度、訪問して一緒に近所のコンビニまでお買い物同行の支援をしています。
自宅からコンビニまで、大人の足で7分ほどの距離です
しかし、利用者さんの足では20分はかかります
1歩1歩しっかりと地面の感触を確かめるように歩みます
私は利用者さんに腕を持っていただきながら、小さな段差や小石などで躓かないように注意しつつ歩幅を合わせて歩みます
デートの時に女性が男性に腕を組むような、あの感じです。
周りの人からはどのように見られているでしょうか
お婆ちゃんと孫?
年の差カップル?
ヘルパーと利用者?
まぁ、そんなことをふと考えたりします
最近では、梅雨の時期とはいえ、湿度、気温共に上昇していてゆっくり歩いていても汗が流れてきます。
コンビニへ行くまでに、大きな国道があります
そこが1番の難関
渡り切れるかどうか
普通に歩いて渡る分には何にも問題はないのですが、利用者さんのペースでは青信号のうちに渡るのはギリギリです
3分の2くらいを歩いているところで青信号が点滅し始めます
焦る気持ちも出ますが、ここで焦ってペースを上げると転倒のリスクもあります
利用者さんも信号が点滅していることは把握していますが、マイペースで1歩1歩着実に歩みます
渡り切る2メートル手前ほどで信号は青点滅から赤信号点灯へ
私は左に止まっている車の行列を見ます
先頭の大きなトラックを見上げて運転主と目が合います
無精ひげが生えた運転手は口角が上がって微笑んでいるようにも見えます
「気を付けてゆっくり渡りな…」
とでも言っているような表情です
ありがとうございます
私もそんな顔をしながら会釈をしながら、年の差カップルは、何とか渡り切ります
コンビニまであと少し、
それにしても暑い
利用者さんに掴まってもらっている腕は汗で湿ってきています
「あら、きれいなお花」

利用者さんが歩道の脇に咲いている薄紫色の知らない花を見ておっしゃいました。
「いい色をしていますね」
私はそう答えます
きっと足元を見ながら歩かれている利用者さんならではの視点です
自宅からコンビニまでの何でもない道のりでも、道端に咲いている何でもない花を見てキレイと感じられる豊かな心をお持ちでいらっしゃいます
きっと私だとそんな道端に咲いている花は風景と化しているので、キレイと感じることもなくたぶん受け流しています
体力の衰えはあっても心は衰えることなく豊かなまま、お歳を重ねてこられています
横断歩道を渡り切るまで待ってくれたトラックの運転手さん
道端に咲いている花をキレイとおっしゃった利用者さん
どんな時でも心を豊かに持っていたい
そう思わせていただきました。
では、また。