
今回は前回のブログでご紹介した本、空腹こそ最強のクスリの後編になります。
なにぶん、結構なボリュームになりましたので、2回に分けて書いていきたいと思います。
前編に関しては、またおさらいがてらブログを遡ってご覧いただければと思います。
では、後編もよろしくお願いします。
1.糖がもたらす毒!?

前回のブログでもお伝えしてきた通り、この本では食事を摂らない時間、空腹時間を16時間空けましょうと推奨しております。
それは、働き過ぎている胃腸や肝臓、内臓を休ませる為とも言われています。
詳しくは前回のブログをご参照ください。
しかし、「16時間の空腹時間を空けたほうがいい」ではなく、
「16時間空けなければいけない」と認識をしておいた方がいいかと思います。
なぜか、
「現代人は糖質と脂質を摂りすぎている」からなんです。
でも皆さん、糖って、おいしいですよね。よくお店で見かけるようになったのは、糖質ゼロや糖質オフ、あれってやっぱりどこか物足りなく感じませんか?
甘い方が美味しいに決まってますもんね
実は、あれは本能に訴えかけられていて、どうしても糖を欲するようになっているんです。
糖を摂ることで「ドーパミン」と「βエンドルフィン」の分泌を加速させるんです
ドーパミンとは、報酬系と言われており、「気持ちいい」快楽物質です。
βエンドルフィンとは、脳内麻薬とも言われていて、さらに気持ちよくさせる物質です。
そして、糖を摂ることでドーパミン、βエンドルフィンが一気に脳内に分泌され快感になり、それが本能的に組み込まれているんです。
なので、糖は中毒性があり次から次へと欲するようになっているんです。
糖は依存性、中毒性があり、大げさかもしれませんが、けっこうヤバイと思っておいた方がいいです。
糖といっても砂糖や角砂糖だけではなく、精製されている「白米」「小麦粉」「砂糖」これらが糖類と分類されます。
こんなの、毎日食べませんか?私もご飯やラーメン、甘いものも好きですし、何なら、食べたあとに脳内麻薬が出ているのを感じていましたもん
とはいえ、これらの白米や小麦粉避けて生活するのって厳しいですよね。
かなり難しいと思います。だいたい朝はパンを食べたり、食事にライスは欠かせないですよね。パスタ、うどん、パン、カレーライスなどなど、みんなが大好きな物にはもれなく糖類です。
これらを食べたらダメってなったらいったい何を食べていけばいいんだってなり、震えてきます。でもこれくらい私たちは糖類のことが好きだから摂りやすいし、摂り過ぎちゃうんです。
糖を摂りすぎるとどうなるのか?
「糖を摂りすぎると血糖値が急上昇」してしまいます。
血糖値が急上昇することで人は急激な眠気がきます。
みなさんもそんな経験ありませんか?
お昼休み、ランチを食べてしばらくすると急に眠たくなってしまうこと
午後の仕事や、学校の授業が全然集中できないこと
そんな人は、おそらく上記にあげたような精製された糖を過剰に摂取していると思われます。
もしも、心当たりがある人はこれらの糖類を意識するようにしましょう。
2.脂肪肝について

糖がもたらす病気についてですが、
脂肪肝というのは聞いたことありますでしょうか?
実はこの脂肪肝はもともとお酒をよく飲む人がなる病気だと思われていたそうなんです。
ところが、アルコールでもなるんですが、糖の摂りすぎでも脂肪肝になるということが最近、わかってきたそうです。
そして糖の摂りすぎによる余分な糖というのはどこに保存されていくか、ここが問題なんです。
余分な糖質は肝臓へいって中性脂肪となります。脂肪になるんです。
ここでポイントなのが「肝臓」にいって脂肪になるということです。
つまり皮下脂肪ではなく、内臓脂肪だということなんです。
一度は耳にしたことがると思いますがいわゆる「メタボリック」というやつですね
女性のように全体的にふっくらしているのではなくて、男性でも一見細身の人でもお腹だけボッコリ出ている人いたりしませんか?
あれが、内臓脂肪の付き方だそうです。女性は皮下脂肪が付きやすく、男性は内臓脂肪が付きやすいそうです。
どちらがヤバイか、
圧倒的に内臓脂肪の方がヤバイと認識しておきましょう。
内臓脂肪は付いているだけで慢性的にカラダに炎症を引き起こします
この肝臓へ貯まっていく脂肪は、肝細胞へと行き、その比率が30%を超えると脂肪肝という病気になります。そしてこれの恐ろしいのが、日本人の4人に一人が脂肪肝になってると言われているということなんです。
4人に1人が脂肪肝、実に25%の人が脂肪肝です。
脂肪肝になればどうなっていくか、次に肝硬変や肝臓がんへと繋がっていくことになります。
それはもう、命に関わっていくことになるんです。
元をただせば、糖の摂り過ぎから始まったことです。
白米、小麦粉、砂糖の摂り過ぎから始まり、ドーパミンやβエンドルフィンの分泌により気持ちよくなっていると思いきや、気付けば、体はだんだんと蝕まれているということなんです。
3.糖尿病について

日本人の6人に1人が糖尿病と言われているんです。
また、糖尿病にはⅠ型とⅡ型という種類があるのはご存知でしょうか?
Ⅰ型の糖尿病は何かしらの原因で、糖を分解するインスリンというのがうまく分泌されずに糖尿病が発症してしまいます。
Ⅱ型の糖尿病は、生活習慣によって糖尿病が発症してしまいます。
どういう状態かというと、主に食生活で糖の摂り過ぎにより血液中の血糖値が慢性的に高い状態になっていて、糖を分解するインスリンを受け付けにくい体になってしまいます。
その結果、糖尿病になってしまいます。
そして、この糖尿病はどのように怖いかというと、合併症へのリスクがかなり高いと言われているんです。つまり色んな病気を引き起こす入口となってしまうんです。
糖尿病がきっかけとなり、心筋梗塞や認知症や果ては癌まで引き起こしてしまう、とも言われています。
ここまで聞くとやっぱり怖いですよね。それでよく聞く対策としては、「糖質制限」です。
白米を食べないようにしておかずのみを食べたり、糖質を避けてお肉だけを食べたりなど、よく周りでも聞いたりします。
しかし、糖質を食べなければ良いというわけでもないんです。急激な糖質制限により同じようなことになってしまう事もあるようです。脂質を摂り過ぎてしまうことも原因にあげられますが、過度な糖質制限により、体の筋肉が落ちていってしまうんです。
その為、こちらの本では、糖質制限というのは推奨していないんです。
糖質制限をするよりも、何度も言いますが「空腹時間」なんです。結局「空腹時間」というところにいきつくんです。
そして、やはり空腹時間16時間とることで多少なりとも筋肉量が落ちていくこともあるようなので、この本でも、筋トレを軽くしていくことも推奨していました。
筋トレといっても激しいものではなく、普段エレベーターを使っているところを階段にしてみたり、少し歩いてみたり、積極的に荷物を運ぶようにしてみたりと日常で心がけていくだけでも違います。
あとは、空腹時間16時間を確保して、オートファジーです。もうこれだけなんです。
普通にご飯やパン、麺類も食べていいんです。そのかわり空腹時間をきっちりとる事。ただこれだけです。どうですか?実践可能な気がしてきませんか?
私は、このシンプルなルールが何より自分でも実践できそうと感じた理由です。
4.あらゆる病気を遠ざけることができる!?

空腹時間をつくることで、ほぼあらゆる病気を遠ざけることができるんです。
病気になってしまってからでは、治療という観点から空腹時間をつくることはやめたほうがいいかもしれませんが、オートファジーの機能はあらゆる病気を遠ざけるという予防の効果もあります。
現在、特に病気になっていないという方は、病気の予防という観点でオートファジー機能を活かしていきましょう。
①がん
がんがどういう仕組みでがん細胞が増殖していくか、それはDNAの損傷により癌細胞が増殖し始めます。DNAが損傷することはよくある事だそうですが、ストレスや悪い物質など、腸の中で消化しきれずに残っている場合がありそれが腐敗していきます。腐敗したものが毒性の物質に変わっていき色んな要因でDNAが損傷していきます。
DNAが損傷したとしても治癒する働きもあるんですが、その損傷が増えていくと修復しきれなくなっていき、そのあたりから癌細胞が増殖していくようになります。
そのがんというものも、糖尿病と肥満との関係が深いことが最近になりわかってきたそうです。糖尿や肥満がDNAの損傷に関わっているということなんです。
ということで、DNAの損傷する機会を減らす、その為には、糖尿や肥満にならない、事が大事になってくるんです。その為には16時間オートファジーの実践になります。
なぜなら、10時間で脂肪が燃焼しだして、16時間でオートファジーが発動して体の中の老廃物を除去して細胞を生まれ変わらせることが出来るからなんです。
②高血圧症
高血圧症とはどういう状態なのか、
それは血液がドロドロになっているということなんです。脂質や糖質の摂り過ぎでドロドロになってしまいます。
ドロドロになるとどうなるのか、心臓に負担がかかってきてしまいます。
たとえばマックシェイクをストローで飲むとき、けっこう吸引力いりませんか?
対してお水やソフトドリンクを飲むときはスーっと楽に飲めますよね。あれと同じで血液がドロドロになることでかなり心臓や血管に負荷がかかってしまします。それが原因となり血管や心臓は固くなってしまいます。固くなってしまった箇所はやがて詰まりやすくなりやがて破裂や梗塞となってしまうんです。
そしてこのドロドロの血液は内臓脂肪が原因と言われています。内臓脂肪をため込まないようにするためにもオートファジーで予防していきましょう。
③認知症
認知症は色んな原因が言われていますが、やっぱり生活習慣病との関係が深いです。そして、活性酸素との関係も深いと言われています。
活性酸素とは、体を酸化、錆びさせるモノで、活性酸素を発生させるのが体の中の細胞にあるミトコンドリアというモノなんです。ミトコンドリアも古くなってくると活性酸素を発生させます。しかしオートファジー機能によって古くなったミトコンドリアを再生させることができます。そして活性酸素を抑えることができるんです。
活性酸素との関係が深い認知症も抑止していくことができます。
④アレルギー
花粉症やハウスダスト、色んなアレルギーがあります。ちなみに私はエビやカニの甲殻類アレルギーを持っています。昔、アレルギーということを知らずにカニ鍋をお正月に食べたら高熱が出たなんてこともありました。
このアレルギーとは何か、「免疫力の過剰反応」なんです。
体に備わっている免疫力が暴発している状態です。なぜ暴発するのか?なぜうまくコントロールできないのか?
免疫力はどこで作られているかというと、「腸」で作られています。
腸内環境の悪化により免疫力が過剰反応していることが多いようなんです。
なので腸への負担を軽くしていくには、オートファジー、とにかくオートファジーを発動させることがアレルギーの予防にも繋がります。
⑤感染症
オートファジーが細菌を分解するということもわかったようなんです。
もうオートファジー最強に感じてきました。
⑥老化
老化の原因としても活性酸素があげられます。
そして40代以降がミトコンドリアの質の低下が言われています。
ミトコンドリアが加齢によって弱ってきてしまします。今までは何とか持ちこたえていましたが40代以降はどうしても弱っていきます。
しかし、オートファジーで再生していくことを習慣化していくことで、若返りを図ることができます。
ここまでいろんな病気を書きましたが、それぞれに色んな原因があります。しかし解決策としては全部オートファジーで解決します。
16時間の空腹時間を作るだけなんです。
その16時間に睡眠時間を含んでいいんです。前後4時間の8時間空腹でもいいです。
それでどうしても空腹に耐えかねたら、ナッツがあります。ナッツならいつでもいくらでも食べてオッケーです。
16時間の空腹時間をとって合間にナッツを食べる。これでほぼ色んな病気を予防していくことが出来ます。
たったこれだけでいいんです。
実際にこのシンプルなやり方を実践した私も体重は落ちて、朝の目覚めも良くなり疲労も貯まりにくくなったように感じます。
ぜひ良かったら参考にしていただいて皆さんも実践してみてはいかがでしょうか。
詳しくはこちらの本
「空腹こそ最強のクスリ」を読んでみてください
それでは、また。