【彼の名前はトム】

私は猫と一緒に暮らしています

彼の名前はトム。

今年で3歳になります。

手足が白くて、肉球はピンク色をしている。いわゆるキジトラという特徴的な毛の模様をしています。耳の先だけちょんと毛が立っているのも特徴的です。

最近食欲が更に増してきて、少々首回りに脂肪が付いてきたのが私は気になりますがトムはそんなこと全く気にしていない様子です。

生活習慣は、典型的な夜型のネコで、夜になると、遊べ遊べと、にゃーにゃーうるさくなります。

昼間は寝ていることが多いせいか、夕方に私が仕事から帰宅すると、さぁ!今から遊ぶんだよな!と言わんばかりに、にゃーにゃーと鳴き出します。

おもちゃを使って有り余った体力を使い切るくらい走り回って遊ぶのですが、すぐに飽きて、今度は私が相手をしてくれなくなってしまいます。

引っ越したばかりの部屋の壁は爪とぎに使うし、毛が大量に抜けて1日に何度もクイックルワイパーで掃除をしています。布団にもコロコロを日々転がし続けています。

こうして、今もブログを書こうとパソコンに向かいだすと、かまってくれアピールなのか、邪魔ばかりしてきます。

パソコンのキーボードの上をゆうゆうと歩き、暗号のような文字がブログに羅列していきだします。やがてどこかのページにぶっ飛んでしまいトムが横断し終えたら元の状態に戻していく作業を始めます。

本当に、一緒にいるとたくさん迷惑をかけられてしまいます。

そんな彼の名前はトム。

私はトムにこれまで何度も救われてきました。

ネコという生物

彼との出会いは、ある5月の夜、家にいると外から猫の鳴き声が聞こえてきました。

鳴き声のトーンから子猫のあの独特な弱弱しく頼りのない鳴き声でした。

気になって、外にでて鳴き声の元を探って、何とか辿っていくと、家の前に停めていた車から聞こえてきていました。

どうやら車のボンネットあたりから聞こえてきます。

これは、たまにニュースなどで見かけるボンネット猫だと思いました。

それから、すったもんだあって何とかボンネットを開けてエンジンルームに手を突っ込んで、油まみれになったその猫を掴んで取りだしました。

生後1ヶ月ほどの子猫、ススやら油やらで汚れていましたが、子猫なりに威嚇するように私に向かって鳴きわめいているようでしたが、もちろん子猫ということもあり、私には、その警戒心すらもかわいく感じました。

この猫にトムと名付けて一緒に暮らすことにしました。

これがトムとの最初の出会いでした。

友人でもあり家族

相手は猫がゆえに、人の言葉は通じないし、猫が発する言葉も全く理解できません。

理解しあおうという考えに無理があります。だって違う生き物だから理解しあうことなんか無理に決まっています。

でも、なぜか私は毎日トムに対して、人間に話すかのように声をかけています。

何でしょう、友人に話すように、家族に話しかけるみたいに、家に人が居るかのように喋っています。

彼は友人なのか、家族なのか、どっちでもあるような、どっちでもないような、

この様子を誰かが見たらどう写るのでしょうか?

言葉が理解できる訳ないのに、話しかけている…人間が猫に…

ある種、異様に感じて見えるかもしれません。

でも、私はトムに話しかけていますし、トムも相変わらずにゃーにゃーと今も私に、何か話しかけてきています。

仕事から帰ってきて、疲れていますが、お構いなしです。

痛みも苦ではない

それと、トムはとにかく噛みます。噛みつきます。

抱きかかえた手に嚙みつきます。ブラシでトムの毛を整えている私のその手も噛みます。

なんなら私の手に噛みついたまんまの状態で眠りにつくこともあります。

こうなると、起こすと悪いかなと思い私は片手をトムに奪われた状態で何とか他のことをします。

人間、何とか片手でも大体のことは工夫すれば出来るもんですね。

噛みつかれたことによりトムの歯形がくっきりと手に残ってそこがヒリヒリと痛みます。

あと、トムがいつも噛みつく箇所があってお気に入りなのか、感触が良いのか、親指と人差し指の間にある少したわんだ皮膚を噛むのが好きなようです。

私としても、ここならあまり痛みが感じにくいので、不思議と苦ではないと思っています。

きっと猫が本気の力を出して噛みつけば血も出るだろうし、キズも残るでしょう。

でも、いつもキズが付くことはありません。

きっと彼なりに手加減して噛みついているからなのでしょう。

食う、寝る、遊ぶのループ

そんな手のかかる友人なのか、家族なのか、彼と私は一緒に暮らしています。

そんな彼は割と留守番も得意なようで、一人になった時間も大切に使っていると思います。

お腹が空いたらご飯を食べて、眠たくなったらお気に入りの毛布で眠る。

たまにテレビも見たり、輪ゴムやネズミのおもちゃで走り回って遊びます。

遊び疲れたなら、また眠ります。眠りから目が覚めて、お腹がすいたら私にご飯を要求してきます。

まさに、食う、寝る、遊ぶの無限ループです。

人間だったなら、これはきっと成功者の暮らしだと思います。

彼は、部屋に設置しているキャットタワーの最上段から窓の外を眺めるのが日課となっています。

向かいのマンションの住人のことについては、たぶん私より、彼の方がよく知っているかもしれません。

もしも、彼がヒトだったなら、きっと仲良くなれなかっただろうと思います。

こんな性格や態度で、ましてや、一緒に暮らすなんてことは無理だったでしょう。

今年の3月に私は、離婚をして引っ越しをして新生活を迎えました。そんな日でも彼は私の隣にいました。

頬を私の肘にこすり付けてきています。

そんな彼に私は今日もまた、救われています。

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